初恋ウエディング～交際０ヵ月の求愛～

「検査結果だけど、母体のお前には問題がなかった。問題があるとすれば、赤ちゃんに問題がある。
結果から言えば、重篤な先天性の心疾患の可能性が高い。
赤ちゃんの心臓に問題があるかもしれない。
詳しい検査をする必要があるそうだ・・・」

俺は呼吸するのも忘れて、無我夢中で眞彩に説明した。

「検査結果によっては即入院。
分娩方法も変わって来る」

「柚希がこの子を助けてくれるの？」

「そのつもりだ。だから、眞彩、俺を信じて欲しい・・・」

「柚…希」

「俺とお前の子だ。絶対に助ける。
だから、悲観するな…眞彩」

「柚希を信じる・・・」

眞彩は大粒の涙を流し、お腹を摩った。
俺も眞彩のお腹に手を当てる。

俺の手に僅かであるが動きを感じた。
「コイツ…動いてるぞ」

「！？」

俺も胎動を感じた。
父親の自覚に目覚めた瞬間だった・・・