初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
俺は桐生会長を駐車場まで送ろうとエントランスまで出て来た。

「ここでいいぞ。柚希君」

「でも・・・」

「ここで待って居れば、須和田が来る。柚希君は眞彩の所に行ってやれ」

「桐生会長・・・」

「眞彩は気が強いかもしれないが、繊細な心の持ち主だ。
胎内に宿した子が自分のせいで病気になったと心の中では責めてるしれない。
だから、夫として医者として、そばに居てやってくれ」

「分かりました・・・」

「しかし、水臭いぞ。病気の祐早斗はともかく、わしにまで…隠すとは」

「申し訳ありません」

「じゃあな」

俺に向かって笑い、杖を突き歩いて行った。

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