初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
私達はラブホを出た。
柚希が捕まえてくれたタクシーに一人で乗り込む。

「おやすみ」

「おやすみ」

柚希がタクシーのドアを閉めた。

私の耳許にはドアの閉まる音が無情に響く。

今度はいつ会えるのかな…私は受け身だから、自分からは訊けなかった。

下手したらまた…三ヵ月連絡が来ないかもしれない。


私は車窓を眺めながら柚希とのHを思い出し、昇華したはずの欲望の炎に身を疼かせた。


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