初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
「…素敵な男性だと思います」

「脈ありそうだな。柚希お前はどう思ってる?」

「どうって…別に・・・」

俺は眞彩を一瞥して前髪に手を当てた。

「二人共付き合ってみたらどうだ?」

父さんはクスクス笑って俺達の反応を高みの見物。

「交際している相手は居ませんが、好きな人は居ます。相馬さん」

「好きな人?あ…そうか…それは残念だな」


眞彩は爺ちゃんの言葉を遮ってくれた。


「すいません…柚希さん」

「柚希がフラれるなんて…珍しいな」

「父さん…爺ちゃんはこの通り元気だからさっさと仕事に行けよ」

「そうだな…眞彩さん行こうか?」

「はい、相馬社長」

「俺は仕事に戻るよ。じゃあな。父さん」

「ああ」

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