初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
お爺様が建設した老舗ホテル「ダイヤモンドホテル銀座」2階の懐石料理店『吉兆庵』がお見合い場所。
「お母様、私…お手洗いに行って来る」
「お母さん達は先にお座敷に行くわ」
お父様とお母様は先に店に向かう。
私はお手洗いに行く振りをして1階に逃走した。
1階の人工滝の見えるキューブ椅子に腰を下ろし、キモチを落ち着かせる。
「何て断ろうか・・・」
相手は元総理のご子息。
断り方にも気を遣う。お爺様の顔に泥を塗るワケにもいかない。
かと言っても見合いを承諾できなかった。
「見た顔だと思ったら…眞彩か・・・」
「えっ!?」
一瞬奇跡が起こったのかと思った。
私の目の前に柚希が立っているんだもん。
柚希は礼服を着て、右手には大きなホテルの紙袋を提げていた。
「結婚披露宴?」
「まぁな。先ほど終わって帰る所だ」
奇跡でも何でもない唯の偶然だったーーー・・・
「お母様、私…お手洗いに行って来る」
「お母さん達は先にお座敷に行くわ」
お父様とお母様は先に店に向かう。
私はお手洗いに行く振りをして1階に逃走した。
1階の人工滝の見えるキューブ椅子に腰を下ろし、キモチを落ち着かせる。
「何て断ろうか・・・」
相手は元総理のご子息。
断り方にも気を遣う。お爺様の顔に泥を塗るワケにもいかない。
かと言っても見合いを承諾できなかった。
「見た顔だと思ったら…眞彩か・・・」
「えっ!?」
一瞬奇跡が起こったのかと思った。
私の目の前に柚希が立っているんだもん。
柚希は礼服を着て、右手には大きなホテルの紙袋を提げていた。
「結婚披露宴?」
「まぁな。先ほど終わって帰る所だ」
奇跡でも何でもない唯の偶然だったーーー・・・