初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
覚悟か・・・

もし、今でも柚希が医官なら…その覚悟が必要だったかもしれない。

でも、今の柚希は唯の医者。
柚希が退官したのはお爺様である相馬さんの差し金。
相馬家本家の後継者である柚希を失うのは困ると考えたんだろう。

「何処に行ってたの?眞彩」

お母様が店の前でオロオロしながら私を待っていた。

「俺を待っていたんですよ。桐生夫人」

紡さんが気転を利かしてフォローしてくれた。

「つ、紡さん!!?」

私の姿しか目に入っていなかったお母様は紡さんの姿を見た途端、安堵した。







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