初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
今夜は1回っきりか・・・
カラダも心も物足りなさを感じる。

「昨日…深夜に緊急オペがあって寝ていないんだ」
柚希は眠たそうに目を擦り、煙草を咥えた。

煙草で眠気を逃がしてるそんな雰囲気に見える。

「それなら無理して私と約束する必要は・・・」

「これを渡そうと思って…」

柚希は足許に放り出したビジネスバックから何かを取り出した。

「これは?」

「旅行のチケット。俺…こう言うモノは直ぐになくすタチだから…眞彩に預ける」

私は封筒を開けて中身を確認した。


「熱海??」

「熱海…予定は来週の土日」
来週の週末の予定は未定だったが、私の都合もあるし、前もって訊いて欲しい所。
でも、思わぬ柚希のサプライズに嬉しくて胸が弾んでいた。
「・・・」

「今度会えるのは土曜日の朝だな…明日から2日連ちゃんで夜勤だ。本当は土曜日…夜勤だったんだけど…代わって貰ったんだ」



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