初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
私の為に休みを取るなんて…柚希はどう言う心境の変化?

「ありがとう」
私は素直に礼を言った。柚希は満足そうに笑い、天井に向かって煙草の煙を吐く。

「眞彩」

「何?柚希」

「俺…今お前しかセフレ居ないんだ。だから、お前も俺以外のオトコとは手を切れ」

「それって・・・」

柚希だけのモノになれと言ってるの?



「柚希?それってどういう意味?」

「意味はないよ」

柚希はクールに返し、再び煙草を咥えた。

「まぁ―これは俺の我がままだ・・・」

「今は私も柚希一人なの」

私は柚希に同調する。ずっと柚希一人なのに嘘をつく。

「そっか」

私は柚希から預かったチケットをバックに入れて、メイクポーチを取り出してコンパクトを開き、化粧直しを始めた。
柚希は煙草を吸いながらスマホを弄る。

カラダはまだ柚希の温もりを残していた。

今は他のオンナの影に嫉妬する必要ないんだね・・・











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