初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
柚希はドクター。何時、病院から緊急の電話が入るか分からない。

でも、昨日の夜は二人の時間をゆっくりと過ごせた。

互いに背中を向け合って、身支度を整える。

「父さんは優しい?」
私は柚希の父親の秘書。

「はい」

「今度の水曜日、ヒマ?」

「水曜日?」
私はスマホを指先で撫でスケジュールを開いた。
今日は土曜日。4日後にはまた…柚希に会える。

「どうして急に?」

「用事があるならいいよ」

「だ、大丈夫です」

柚希は優しく微笑み、私の頬を触れる。

「じゃまた…連絡する」
柚希と私は共に部屋を出るが、外に出れば、赤の他人になる。
そして、それぞれの日常に帰っていく。



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