初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
「どうぞ」

私は柚希の目の前に湯呑を置いた。

「・・・」

柚希は饅頭を一口を食べて、お茶を啜る。

私も彼の目の前に座り、お茶を啜った。

「爺ちゃん・・・この間の検査で肺癌が見つかったんだ。まったく自覚症状がなくて俺も父さん達も気づかなった」

「相馬さんが肺癌?」

「まぁー婆ちゃんが亡くなってから…煙草の量は増えていたからな。やめるようには促したけど…爺ちゃんは頑固だから・・・」

「治るんですよね・・・」

「検査結果が出るまでは何とも言えない・・・」



柚希はやるせない表情で残りの饅頭を全部頬張った。

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