初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
私達の関係は誰も知らない。二人だけの秘密。
私の父親は大手ゼネコン『桐生建設』社長。
私は社長令嬢。
柚希の父親は大手薬品メーカー『ソーマ』社長。
私は彼の父親の秘書を務めている。
母親も化粧品会社『ハートフル』社長。
彼も御曹司。
互いの経歴に傷を付けないが為の柚希の気遣いだった。
私はタクシーで白金の自宅に向かう。
「お帰りなさいませ…お嬢様」
私を待っていたのはお手伝いの岩根さん。
私が産まれた時から長年勤めていた。
「結婚適齢期のオンナが朝帰りとは頂けないな・・・」
岩根さんともう一人お父様がエントランスに珍しく出て来た。
単なる偶然かと思うけど、嫌な感じ。
「別に友人と朝まで飲んでいただけよ」
「友人ね…その友人とは知ってる人間か?」
「多分、知らないと思う」
私はさっさと話を畳んで、二階に続く緩やかにカーブした階段を上がった。
「眞彩、着替えが終わったら、私の書斎に来なさい。話がある」
階下に居たお父様が私に向かって叫んだ。
私の父親は大手ゼネコン『桐生建設』社長。
私は社長令嬢。
柚希の父親は大手薬品メーカー『ソーマ』社長。
私は彼の父親の秘書を務めている。
母親も化粧品会社『ハートフル』社長。
彼も御曹司。
互いの経歴に傷を付けないが為の柚希の気遣いだった。
私はタクシーで白金の自宅に向かう。
「お帰りなさいませ…お嬢様」
私を待っていたのはお手伝いの岩根さん。
私が産まれた時から長年勤めていた。
「結婚適齢期のオンナが朝帰りとは頂けないな・・・」
岩根さんともう一人お父様がエントランスに珍しく出て来た。
単なる偶然かと思うけど、嫌な感じ。
「別に友人と朝まで飲んでいただけよ」
「友人ね…その友人とは知ってる人間か?」
「多分、知らないと思う」
私はさっさと話を畳んで、二階に続く緩やかにカーブした階段を上がった。
「眞彩、着替えが終わったら、私の書斎に来なさい。話がある」
階下に居たお父様が私に向かって叫んだ。