初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
最後の1本に火を点した。

私はジッと線香花火の炎を見て、柚希の願いゴトが叶うのを祈る。

でも、後少し所で無情にも花火の玉が落ちた。私はその火の玉が地面に落ちるのを阻止しようと手を伸ばした。

「あちっ!?」

掌の皮膚に焼けるような感覚が走った。

「何してるんだ!!?眞彩ちゃん」

柚希が私の手を掴んで、花火用に汲んでおいたバケツの水の中に突っ込んだ。

「だって・・・」

「早く応急処置しよう・・・」

柚希は花火の後片付けは後回しにして、リビングに戻った。

「桐生社長…眞彩ちゃんが花火で火傷しました」

「火傷?それは大変・・・」

お母様は慌てて救急箱を持って来た。

「大丈夫?眞彩ちゃん」

「うん」

柚希が申し訳なさそうに私の火傷の処置する。


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