初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
「俺が付いていながら・・・」

「いいの…火の玉は地面に落ちなかったからきっと柚希さんの願いは叶うと思うよ」

「眞彩ちゃんは俺の為に…ありがとう・・・」

「礼なんていいよ」

私は知らず知らずの間に柚希に恋をした。

**********

「火傷の痕は残っていないようだな・・・」

「あ…うん。軽い火傷だったから・・・」

柚希が私の右の掌を見つめて安心したように呟いた。


「お前と一緒に居たら、あの時の願いゴト叶うかもしれない」

「柚希…?」


柚希はまだ…初恋を忘れてなかったのね…

「私が彩名さんのコト…忘れさせてあげる。だから、私をずっとそばに置いて…柚希」

「眞…彩!?」






< 63 / 249 >

この作品をシェア

pagetop