初恋ウエディング～交際０ヵ月の求愛～

柚希の昂った感情を叩きつけるような激しいキスだった。

「どうしたの？柚希」

「別に・・・」

キスの後、柚希は不貞腐れたように唇を尖らせた。

「怒ってるの？」

「別に・・・」

「それよりも…社長から訊きました」

「結婚の話だろ？」

「結婚って…柚希はそんなコトは一言も・・・」

「俺にプロポーズしたのはお前だ。『俺のそばにずっと置いて』と言った。俺はお前のその言葉を受け入れて結婚する」

「あれは・・・」

「結婚したくないの？」

「結婚は・・・したい」