初恋ウエディング～交際０ヵ月の求愛～
｢なら、決まりだな」

元はセフレの関係。
決定権は柚希にあり、私はいつも彼に従っていた。
でも、これから同じ道を歩いていくワケだから、けじめはつけたかった。
私は心を落ち着かせて、柚希に頭を下げた。

「不束者ですが…よろしくお願いします」

「こちらこそ…わがままだけど・・・よろしく」

柚希も真面目な顔をして頭を下げる。

「俺も終わりだし、一緒にメシ食べに行こう」

「はい」

私は柚希に連れられ、医局に戻った。

私は医局の外で柚希を待っていた。

柚希の同僚達に周りを囲まれ、戸惑う。

「へぇー相馬のヤツ…いつの間に…」

「医局長まで…彼女をいじめないでください」
白衣を脱いで、私服のスーツ姿になった柚希が出てきた。


「医局長？？主人がいつもお世話になっています」

唯の同僚だと思っていた男性が心臓外科医局の医局長だと知って畏まった。

「主人？いつの間に結婚したの？相馬先生」
「眞彩・・・」

「ゴメンなさい」

医局長の周りに居た人達も柚希を冷やかす。

「俺達・・・近い内に結婚します」

柚希は私の失敗を逆手にとって結婚宣言した。






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