初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
私も着替えを済ませ、彼が座っていたソファに腰掛けた。
「おはよう。眞彩」
「おはよう、柚希」
まずは朝の挨拶。
柚希は私の顎に指をかけ、少し顔を上向かせるとそっとキスした。
「結婚したら、まずは朝の挨拶とキスはしよう。眞彩」
「・・・はい」
彼の優しい声が心地良く鼓膜に擽った。
「じゃ、これ・・・」
柚希はケースの蓋を私に向かって開いた。
光沢のある純白の台座にはマーガレットのような花の形が可愛いダイヤモンドのデザインリング。
「これは亡くなった婆ちゃんに爺ちゃんがプレゼントしたエンゲージリングだ。
婆ちゃんが亡くなった時、母さんが俺に形見としてくれた。自分で持っていれば良かったのに・・・息子の俺に渡したのはきっと・・・
結婚して欲しいと願いを込めていたんだと思う。
でも、俺は結婚を拒んでいた。
爺ちゃんや桐生会長…紡さんが俺を後押ししてくれた・・・
眞彩。改めて言う・・・俺と結婚してください・・・」
「柚希・・・」
私が柚希にいちばん言って欲しかった言葉。
瞼の裏が嬉し過ぎて、一気に熱くなり、大粒の涙が溢れた。
喉奥からも嬉しさがこみあげて、声が出ない。
ちゃんと声を出して言葉にして、OKの返事をしたいのに。
「俺と結婚するのは嫌?」
私の涙を見て、返事はもう決まり切ってるのに、そんな風に意地悪な質問をする柚希はSだ。
「ううん」
私はしゃくりあげながら首を横に振って、左手の手を彼に差し出した。
「おはよう。眞彩」
「おはよう、柚希」
まずは朝の挨拶。
柚希は私の顎に指をかけ、少し顔を上向かせるとそっとキスした。
「結婚したら、まずは朝の挨拶とキスはしよう。眞彩」
「・・・はい」
彼の優しい声が心地良く鼓膜に擽った。
「じゃ、これ・・・」
柚希はケースの蓋を私に向かって開いた。
光沢のある純白の台座にはマーガレットのような花の形が可愛いダイヤモンドのデザインリング。
「これは亡くなった婆ちゃんに爺ちゃんがプレゼントしたエンゲージリングだ。
婆ちゃんが亡くなった時、母さんが俺に形見としてくれた。自分で持っていれば良かったのに・・・息子の俺に渡したのはきっと・・・
結婚して欲しいと願いを込めていたんだと思う。
でも、俺は結婚を拒んでいた。
爺ちゃんや桐生会長…紡さんが俺を後押ししてくれた・・・
眞彩。改めて言う・・・俺と結婚してください・・・」
「柚希・・・」
私が柚希にいちばん言って欲しかった言葉。
瞼の裏が嬉し過ぎて、一気に熱くなり、大粒の涙が溢れた。
喉奥からも嬉しさがこみあげて、声が出ない。
ちゃんと声を出して言葉にして、OKの返事をしたいのに。
「俺と結婚するのは嫌?」
私の涙を見て、返事はもう決まり切ってるのに、そんな風に意地悪な質問をする柚希はSだ。
「ううん」
私はしゃくりあげながら首を横に振って、左手の手を彼に差し出した。