初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
「眞彩には話してなかったけど・・・眞彩と紡さんが見合いした夜。
紡さんに会ったんだ。
会った途端、いきなり殴られた。『俺は蓮に頼まれたんだ。お前の本当のキモチを訊いてくれ』って。蓮は妹であるお前が俺の都合のいいように弄ばれているのを見過ごせなかったんだ・・・」
「お兄様!?」

「そりゃそうだろ?俺は眞彩の初恋相手が柚希さんだって、ずっと知っていた。
でも、柚希さんの心の中には彩名さんが居た。
街で、二人の姿を見かけた時は俺の見間違えかと思ったが」

「蓮、すまない・・・」

柚希はお兄様に頭を下げる。

「別に頭なんて下げなくていい。こうして、キチンと結婚すると挨拶に来た。
俺が言うのも何だけど・・・桐生家と相馬家がビジネスの上ではなく婚姻で結ばれる。
これ以上凄いコトはない。
柚希さん、眞彩、婚約おめでとう・・・」

「蓮・・・」

「お兄様、ありがとう」

「俺の妹を幸せにしてくれよ。柚希さん」

「幸せにするよ。蓮」





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