初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
「だが、祐早斗の具合は良くない」

「はい・・・」

「では、早急に結婚披露宴を行った方がいいな」

「あ、はい・・・」

このまま、入籍だけでは済まないようだ。
「何だ?浮かない顔だな。柚希君。
まさか、結婚披露宴は行わないつもりだったのか?」

「いえ・・・」

「それはわしが許さんぞ。桐生家と相馬家が繋がるんだ。
そんなめでたいコトを世間にお披露目せずにはおれん。
盛大にパーッと派手にするぞ。
なんなら、二重の喜びで子供も作れっ」

「お爺様!?私と柚希だって・・・色々と忙しいんだから・・・」

私と柚希の結婚を周囲の人達に壊されそう気がして来た。

「忙しいのは分かるが、結婚披露宴はして貰うからな・・・」

「それは善処致します。桐生会長」

「分かってくれたのならいいぞ。柚希君」
家同士の繋がりっていつの時代の話よ。全く。

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