初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
「失礼しました」

「結婚披露宴か・・・爺ちゃんの体調を考えると早い方がいいとは思ってたけど。
プロポーズした途端、一気に話が具体化したな。眞彩」

「うん」

「執り行わないつもりはなかったんだけど。
俺もキモチがついて行かなくて・・・そう言うキモチが顔に出たのかな?失礼なコトしたな」

柚希は自嘲的に呟く。

「柚希・・・」

「俺は相馬本家の次期当主。
眞彩は桐生家本家の次期当主の娘。家の結びつきとか、時代錯誤な所あるけど、俺自身が縛られたくなくても縛られてしまう運命なんだよな・・・」

「柚希・・・」

「この先、眞彩と同じ人生のレールを歩く以上、もうその運命に抗うつもりはない」

「ありがとう・・・」

「少し休みたい。眞彩の部屋に案内して」

「うん」
私は柚希を自室に案内した。
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