初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
(8)入籍
柚希sideー
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通院での治療はカラダに負担がかかるので、入院での治療に切りかえた。
「爺ちゃん、具合はどう?」
俺は仕事の合間に爺ちゃんの病室を訊ねた。
「おーっ、柚希か?」
「柚希君」
病室には桐生会長と秘書の須和田(スワダ)さんの姿が。
「先日はどうもありがとうございました」
「あれから何も言って来ないが、結婚の話はどうなった?」
「え、あ・・・」
手術や学会への論文提出に追われ、眞彩とはずっと会えず仕舞いで、二週間が流れていた。
元々、頻繁に連絡を取り合う仲ではなかった。結婚を決意した以上はそれではダメなんだな。
「忙しいのも分かるが・・・ちゃんとして貰わないとな。柚希君」
「そうだぞ。柚希。捺の大事なお孫さんである眞彩ちゃんを嫁に貰うんだ。
誠意を見せないと」
互いの家に行って、挨拶はした。誠意は見せたつもりだけど。
マジで爺ちゃんも桐生社長もせっかちだな。二人とも性格がよく似ている。
通院での治療はカラダに負担がかかるので、入院での治療に切りかえた。
「爺ちゃん、具合はどう?」
俺は仕事の合間に爺ちゃんの病室を訊ねた。
「おーっ、柚希か?」
「柚希君」
病室には桐生会長と秘書の須和田(スワダ)さんの姿が。
「先日はどうもありがとうございました」
「あれから何も言って来ないが、結婚の話はどうなった?」
「え、あ・・・」
手術や学会への論文提出に追われ、眞彩とはずっと会えず仕舞いで、二週間が流れていた。
元々、頻繁に連絡を取り合う仲ではなかった。結婚を決意した以上はそれではダメなんだな。
「忙しいのも分かるが・・・ちゃんとして貰わないとな。柚希君」
「そうだぞ。柚希。捺の大事なお孫さんである眞彩ちゃんを嫁に貰うんだ。
誠意を見せないと」
互いの家に行って、挨拶はした。誠意は見せたつもりだけど。
マジで爺ちゃんも桐生社長もせっかちだな。二人とも性格がよく似ている。