初恋ウエディング~交際0ヵ月の求愛~
眞彩は二人の喜ぶ様を夢のようにぼんやりと見ていた。

「俺達、入籍したんだな・・・」

「うん。私、相馬眞彩になったのね…何だか夢みたい」

「相馬眞彩か・・・」

「何だか暫くは間違えそう。相馬眞彩、相馬眞彩・・・」

眞彩ははにかみながら何度も相馬眞彩と呟いた。

一生懸命練習する彼女を見ていると可愛く思え、同時に愛しさは胸から溢れた。

「この婚姻届は須和田が責任を持って、役所に提出する。いいな。柚希君、眞彩」

「よろしくお願いします、須和田」

「では、早速行って参ります」

「任せたぞ。須和田」

須和田さんは大急ぎで、俺達の婚姻届を持って役所に行ってしまった。
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