光の少女Ⅴ【決戦編】
第3章 空間の支配者
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「あははは、はーはっははは。やったぞ!これでもう、五将軍はいない!あと一人、黒姫さえ始末すれば、私も上位魔族の一員だ!」
花音達に気付いていないのか、笑い続けている男に、花音は風夜達と顔を見合わせる。
その後、神蘭が一歩前に踏み出した所で気付いたのか、男は笑うのを止めて、花音達の方を見た。
「あん?何だ?もう脱出したのか?」
「・・・窮姫はどうした?」
「ああ。奴ならもういない」
「何?」
「殺してはいないが、決して出てくることの出来ない場所へと飛ばしたからな。あとは放っておいても、そこで力尽きるだろう」
「っ・・・」
それを聞いて、神蘭が何かを堪えるような表情をする。
因縁があった彼女としては、自分の手で決着をつけたかったのかもしれない。
花音としても、今まで色々な目に合わされてきた相手の呆気ない最後に複雑ではあった。
「あははは、はーはっははは。やったぞ!これでもう、五将軍はいない!あと一人、黒姫さえ始末すれば、私も上位魔族の一員だ!」
花音達に気付いていないのか、笑い続けている男に、花音は風夜達と顔を見合わせる。
その後、神蘭が一歩前に踏み出した所で気付いたのか、男は笑うのを止めて、花音達の方を見た。
「あん?何だ?もう脱出したのか?」
「・・・窮姫はどうした?」
「ああ。奴ならもういない」
「何?」
「殺してはいないが、決して出てくることの出来ない場所へと飛ばしたからな。あとは放っておいても、そこで力尽きるだろう」
「っ・・・」
それを聞いて、神蘭が何かを堪えるような表情をする。
因縁があった彼女としては、自分の手で決着をつけたかったのかもしれない。
花音としても、今まで色々な目に合わされてきた相手の呆気ない最後に複雑ではあった。