光の少女Ⅴ【決戦編】
「ぐはっ!」
力を解放している二人相手では流石に敵わなかったのか、男はあっさりと地に伏す。
「さてと、いい加減ここから出してもらおうか」
「くくく」
声を上げた封魔に男は笑い出した。
「まだだ。まだ終わりではないぞ」
言ったかと思うと、男の姿は薄くなっていき、次第に消えていく。
「消えたっ!?一体何処に?」
『ははははは』
自ら姿を消したようにも見えた男の姿を神蘭が探す。
その時、何処からか男の笑い声が聞こえてきた。