光の少女Ⅴ【決戦編】
『くくっ、二人掛かりとはいえ、
頑張るじゃないか?だが・・・、いつまで保つかな?』
その声と共に男の力が強まったのか、空間が狭くなり始める。
「ぅぐっ・・・」
「ぐぅっ・・・」
「風夜!封魔さん!」
「花音!」
不意に神蘭が花音を抱えて飛び退く。
その直後、二人がいた場所に魔力の弾が降り注いだ。
「花音!神蘭!」
「こっちは大丈夫だ!」
攻撃に気付いて声を上げた風夜に、神蘭がそう返す。
その時、空と一体化していた男の顔が風夜の近くに移動し、大きく口を開ける。
「!!危なっ!」
「うわあああ!!」
そこにエネルギーが集まっているのに気付き、花音は声を上げたが既に遅く、風夜は吹き飛ばされ地面へ突っ込むように落ちた。