光の少女Ⅴ【決戦編】
封魔の部屋を出た花音は、次に刹那の部屋を訪れていた。


「花音、起きたのか」


中に入ると、彼は読んでいたらしい本を置いて、花音を見た。


「うん。刹那くんはもう大丈夫なの?」

「ああ。俺はただ力を使い過ぎただけだからな」

「そっか。ありがとうね、助けに来てくれて。今回は本当にどうなるかと思ってたし」

「はは、・・・まぁ、俺の力は攻撃力はないが、使い方によっては厄介だからな」

「うん。私もそう思ったよ。刹那くんが味方で良かったって」

「何だ、それ」


花音が少しげんなりしながら言うと、刹那は苦笑混じりに笑った。
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