光の少女Ⅴ【決戦編】
2
多くの気配を感じる場所を前に風夜が手に力を集める。
「・・・行くぞ」
準備が出来たのか思いっきり開いた扉の先へ向け、彼は風の刃を放つ。
それによって魔族が消し飛ばされ、出来た道を神蘭と聖羅は駆け抜けていく。
そんな中、風の刃から逃れた魔族達が攻撃体勢に入ったのを見て、花音は弓を構えると矢を数本放ち、それに怯んだ魔族達に風夜が斬りかかり、その命を奪っていった。
「花音、お前も早く・・・」
「ううん」
魔族達を相手にしながらそう言ってくる風夜に、花音は首を横に振ると、死角から彼を狙っていた魔族に向けて火の矢を放ってから、風夜を真っ直ぐ見た。
「私は此処に残って、手伝うよ。それに」
そう返して、先程神蘭達が駆け抜けていった辺りを指す。
神蘭達の姿はもう見えない。
それどころか体勢を立て直した魔族達に、二人は囲まれていた。
多くの気配を感じる場所を前に風夜が手に力を集める。
「・・・行くぞ」
準備が出来たのか思いっきり開いた扉の先へ向け、彼は風の刃を放つ。
それによって魔族が消し飛ばされ、出来た道を神蘭と聖羅は駆け抜けていく。
そんな中、風の刃から逃れた魔族達が攻撃体勢に入ったのを見て、花音は弓を構えると矢を数本放ち、それに怯んだ魔族達に風夜が斬りかかり、その命を奪っていった。
「花音、お前も早く・・・」
「ううん」
魔族達を相手にしながらそう言ってくる風夜に、花音は首を横に振ると、死角から彼を狙っていた魔族に向けて火の矢を放ってから、風夜を真っ直ぐ見た。
「私は此処に残って、手伝うよ。それに」
そう返して、先程神蘭達が駆け抜けていった辺りを指す。
神蘭達の姿はもう見えない。
それどころか体勢を立て直した魔族達に、二人は囲まれていた。