光の少女Ⅴ【決戦編】
第7章 最後の敵
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花音達が最上階に着いた時、見えたのは神蘭と聖羅の後ろ姿とその先にいる黒姫の姿だった。
三人の周りの床は既に割れたり、大きく傷付いたりしていて、激しくやりあっていたのがわかる。
「・・・・・・あら、もう来たのね。もう少し時間が掛かると思っていたから、先にこの二人を始末するつもりだったのに」
花音達に気付いた黒姫がそう言って笑う。
「でも、此処まで来るのにだいぶ力を使ったみたいだし、私が有利なのは変わらないわ」
「随分な自信だな。力を消耗しているのは、お前も同じじゃないのか?」
「ふふ、それでも私の方が優位よ。だって、これがあるもの」
風夜の言葉に笑って返し、黒姫は小さな瓶を取り出した。
その瓶の中には、黒い液体が入っている。
「ふふ、これはある人から貰ったのだけど、これを飲めば私の力は今より強くなるそうよ」
そう言う黒姫に僅かに封魔が反応したのがわかる。
「よせ、それはっ」
はっとしたように彼は声を上げたが、黒姫はそれをそのまま飲んでしまった。
花音達が最上階に着いた時、見えたのは神蘭と聖羅の後ろ姿とその先にいる黒姫の姿だった。
三人の周りの床は既に割れたり、大きく傷付いたりしていて、激しくやりあっていたのがわかる。
「・・・・・・あら、もう来たのね。もう少し時間が掛かると思っていたから、先にこの二人を始末するつもりだったのに」
花音達に気付いた黒姫がそう言って笑う。
「でも、此処まで来るのにだいぶ力を使ったみたいだし、私が有利なのは変わらないわ」
「随分な自信だな。力を消耗しているのは、お前も同じじゃないのか?」
「ふふ、それでも私の方が優位よ。だって、これがあるもの」
風夜の言葉に笑って返し、黒姫は小さな瓶を取り出した。
その瓶の中には、黒い液体が入っている。
「ふふ、これはある人から貰ったのだけど、これを飲めば私の力は今より強くなるそうよ」
そう言う黒姫に僅かに封魔が反応したのがわかる。
「よせ、それはっ」
はっとしたように彼は声を上げたが、黒姫はそれをそのまま飲んでしまった。