光の少女Ⅴ【決戦編】
「私の記憶が正しければ、この力は嘗ての《魔神族》に似ているわ。そして、もしその予想が正しければ、私達の力はあまり通用しない。・・・・・・魔族である貴方達の力もね」
そう言った聖羅が風夜達を見た。
「って、それじゃあどうするんだ?」
と夜天。
「・・・・・・攻撃は貴方達に任せるしかないわ」
「だろうな。それを考えたら、火焔達も随分良いタイミングで合流してきたな」
「おいおい、まじかよ」
聖羅と風夜の言葉に、雷牙が顔を引き攣らせる。
「まあ、冗談を言っているような状況でもないし、それが妥当なところでしょうね」
「心配しなくても、宝珠の力を上手く使えば、十分通用するはずよ」
付け加えるように言った沙羅と神麗の言葉に、雷牙だけでなく火焔達の表情も引き攣った。