光の少女Ⅴ【決戦編】
「何も私達が何もしない訳じゃない。お前達が攻撃の為、力を溜めている間、囮になって時間を稼ぐ」
「・・・・・・お前達もそれでいいな?」
神蘭の言葉を受け、風夜が風牙、沙羅、紫狼、黄牙、梨亜、夜月に視線を向ける。
六人が頷いたのを確認して、彼は神蘭達に向けて大きく頷く。
「よし、行くぞ!」
「花音、夜天、光輝!フォローは任せた!」
そう言って、先に地を蹴っていた神蘭達を風夜が追っていく。
「フォローって、あれを如何にかしろってか?」
「そういうことだろうな」
いつの間にかまた数が増えていた触手を見て、光輝、夜天が言って花音が頷いた時、紅牙、蒼牙、朔耶、風華、紫影、紫姫が横に並んできた。
「僕達もこっちを手伝うよ!」
「俺と蒼牙は宝珠を持ってないしな」
それぞれ手を鬼と龍のものに変形させている蒼牙と紅牙が言う。
「宝珠の方は兄上に任せてきた」
剣を抜き放った紫影が言い、風華と紫姫が視線を向けてくる。
「花音ちゃん、私も頑張るからね!」
「さぁ、来るよ!!」
紫姫が言ったと同時に触手の何本かが向かって来た。