光の少女Ⅴ【決戦編】
花音が確認しようと振り返ると、意識を集中させている雷牙達の宝珠の光が今までにない程強まっている。

それを見て、視線を戻すと、素早く火、水、風、氷の珠を弓にはめ込んだ。


「風夜!神蘭さん!」

「「!!」」


弓を構え叫べば、何を言おうとしたのか分かったらしい二人が其々の近くにいた者達に目配せして、黒姫から距離を取ろうとする。

花音は彼等が離れる隙をつくるのと、雷牙達から気を逸らせる為に、様々な属性の矢を放つ。

そして、それに気を取られた黒姫から風夜達が十分に距離をとったのと同時に、最大まで高まっていた雷牙達の力が巨大化していたその身体を包み込んだ。
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