光の少女Ⅴ【決戦編】
第2部 其々の路
第1章 これから
1
黒姫との戦いから数日後、花音達は反勢力の街にいた。
傷も癒え、疲れも回復した花音は街中を散策しながら、辺りの様子を見る。
街から人々が離れていた期間もあり、少し荒れていたが、今は少しずつ元に戻りつつあるようだった。
(本当にもう終わったんだよね?)
幾つか気になることはあるが、取り敢えず一度は落ち着けるだろうと思っていると、背後に誰かが来た気配がした。
「花音」
名を呼ばれて振り返ると、風夜の姿があり、彼はそのまま花音の横に来た。
「どうしたの?」
「そろそろ傷も癒えたし、疲れもとれたからな。これからのことで全員が集まってるんだよ」
「えっ?じゃあ、もしかして私だけいなかったの?」
「ああ」
頷かれて、自分を探しに来てくれたのだろう風夜に申し訳なくなる。
そして、急いで戻ろうと踵を返そうとしたが、何故か呼びに来た筈の風夜は急ぐ様子も見せず、花音と同じように街中を見回していた。
黒姫との戦いから数日後、花音達は反勢力の街にいた。
傷も癒え、疲れも回復した花音は街中を散策しながら、辺りの様子を見る。
街から人々が離れていた期間もあり、少し荒れていたが、今は少しずつ元に戻りつつあるようだった。
(本当にもう終わったんだよね?)
幾つか気になることはあるが、取り敢えず一度は落ち着けるだろうと思っていると、背後に誰かが来た気配がした。
「花音」
名を呼ばれて振り返ると、風夜の姿があり、彼はそのまま花音の横に来た。
「どうしたの?」
「そろそろ傷も癒えたし、疲れもとれたからな。これからのことで全員が集まってるんだよ」
「えっ?じゃあ、もしかして私だけいなかったの?」
「ああ」
頷かれて、自分を探しに来てくれたのだろう風夜に申し訳なくなる。
そして、急いで戻ろうと踵を返そうとしたが、何故か呼びに来た筈の風夜は急ぐ様子も見せず、花音と同じように街中を見回していた。