光の少女Ⅴ【決戦編】
「俺たち、どうしよう?」
「行く場所ないよ・・・・・・」
「どちらにしても、半端者だしな」
「俺も正式には魔族じゃないからな」
花音と風夜に付いて、別世界から来た四人には自分達の世界に帰らない限り、居場所はない。
だが、蒼牙と紅牙の言葉から戻るつもりはないのだろうと思い、花音は四人に近付いた。
「だったら、四人共光の街においでよ」
「「「えっ?」」」
「いいのか?」
「うん。いいよね、光輝」
「言うと思ったよ」
「でも、俺たちは一度神界へ行くんだろ?その間はどうするんだ?」
肩を竦める光輝の横にいた夜天が言う。
「それなら、その間は俺の城で預かるよ」
「いいの?」
「ああ。戻って来たら、寄っていってもらえばいいさ」
「ありがとう、雷牙くん。ね、そうしよう?」
そう言って、蒼牙達を見ると、四人は少し戸惑いがちに頷いた。