光の少女Ⅴ【決戦編】
2
「風夜?」
それに気付いた火焔が声を上げたのに、仲間達が風夜を見る。
「・・・・・・俺も此処でお別れだ」
「風兄様!?」
「何言って・・・」
唐突に別れを告げた風夜に、風華と水蓮が声を上げたが、彼はそのまま続けた。
「俺はもうお前達とは違う」
言いつつ、風夜は自身の髪を数本引き抜くと、空夜にそれを差し出す。
「・・・・・・何のつもりだ?」
「・・・・・・風の国の第二皇子は【死んだ】。此処にいるのは、【魔族】の俺だ」
「・・・・・・」
「もう風の国に戻るつもりはない」
「・・・・・・わかった」
頷いた空夜が風夜の髪を受け取る。
「風兄様、もう会えないの?」
「・・・・・・風華も、国のことは頼んだぞ」
涙目になっている風華の髪を撫でてから、風夜は再び離れた。
「風夜?」
それに気付いた火焔が声を上げたのに、仲間達が風夜を見る。
「・・・・・・俺も此処でお別れだ」
「風兄様!?」
「何言って・・・」
唐突に別れを告げた風夜に、風華と水蓮が声を上げたが、彼はそのまま続けた。
「俺はもうお前達とは違う」
言いつつ、風夜は自身の髪を数本引き抜くと、空夜にそれを差し出す。
「・・・・・・何のつもりだ?」
「・・・・・・風の国の第二皇子は【死んだ】。此処にいるのは、【魔族】の俺だ」
「・・・・・・」
「もう風の国に戻るつもりはない」
「・・・・・・わかった」
頷いた空夜が風夜の髪を受け取る。
「風兄様、もう会えないの?」
「・・・・・・風華も、国のことは頼んだぞ」
涙目になっている風華の髪を撫でてから、風夜は再び離れた。