光の少女Ⅴ【決戦編】
「・・・何者だ?お前」
「ふふ、今はまだ知る必要はないわ」
「何?」
「いずれわかる。まだ時じゃないのよ。・・・でも」
そう言い一瞬で距離を詰めてくる。
それに封魔は剣に手を掛け、花音も警戒を強くしたが、その女は何故か楽しげな口調で続けた。
「あなた達はいずれ私達の所へ来るわ。絶対にね。・・・今はお近付きの印に、少しだけ手助けしてあげる」
そう言って手を上空に向け、その手からエネルギー弾を放つ。
「これで他の二人も此処に来るはず。それと此処から出るには、この城の南に力の弱い所があるから、そこから出られるわ。・・・ふふ、じゃあまた会いましょう。また会えるのを楽しみにしているわ、封魔」
「!!待て!」
封魔は声を上げたが、女はそれに構わず姿を消してしまった。