光の少女Ⅴ【決戦編】
「・・・ここだ」
花音が案内を頼んだのは、前に神界に滞在していた時、命を奪われてしまった神族の少年の墓がある場所だった。
途中で購入した花を供え、そっと手を合わせる。
少ししてまた何処か別の場所へ行こうと思った時、幾つかの足音が
聞こえてきた。
その方向を見ると、神蘭、鈴麗、龍牙、白夜の姿があり、其々が小さめの花束を持っていた。
「・・・・・・報告ですか?」
「・・・・・・ああ。取り敢えず、戦いが終わったことを伝えておこうと思ってな」
星華に答え、神蘭が言う。
「・・・・・・やっぱり、封魔様は来てないんですね?」
「・・・・・・まぁ、いつものことだ」
千歳に龍牙が肩を竦める。
「報告ってこの場所でか」
光輝の言葉に神蘭達は少し複雑そうに笑った。