光の少女Ⅴ【決戦編】


「はい、どうぞ」


計測に一週間、その結果をもって神麗が作業に入って更に一週間。

完成したらしい三つの腕輪を持って神麗が出てきたのは、神界に来てから二週間後の昼だった。


「つけてみて」


言われて、手首にそれをつける。


「どう?気分悪くなったりしない?能力も使えるかしら?」

「はい。大丈夫です」


力を押さえつけられるような違和感はあるが、少しすれば慣れるだろうとそう返す。


「力も問題なく使えるみたいだな」

「なぁ、これをつけていれば、本当に大丈夫なのか?」


光球を手に出し答える光輝の横で夜天が聞き、神麗は頷いた。
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