光の少女Ⅴ【決戦編】
門を潜って数秒後、花音達は何処かの森の中にいた。


「・・・・・・ここは、雷の国の外れみたいだな」

「ああ。雷の国に寄っていくようなことを言っていたから、此処に繋がせてもらった」


そう言った神蘭がすぐに踵を返す。


「もう行っちゃうんですか?」

「ああ。色々片付けなければならないこともあるからな。鈴麗も言ったが、お互いが落ち着いた頃、また来るよ」

「そうですね。その時はもっとゆっくり色々話ができたらいいですね」

「ああ。次はゆっくり出来ることを願ってるよ」


そう言うと、神蘭は門の中に消えていき、門も消えた。


「姉上、俺たちもそろそろ・・・・・・」

「そうだね。雷牙君のところに顔を出さないと」


光輝に言われ、花音も歩き出した。
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