光の少女Ⅴ【決戦編】
雷の国、城内。

雷牙や王、王妃に挨拶をした後、花音達は雷牙と共に、蒼牙達の待つ部屋へ向かっていた。


「っと、そうだ。お前達に伝えておくことがあったんだ」


歩きながら何かを思い出したらしい雷牙が言う。


「何だよ、伝えることって」

「まだ詳しい事は決まっていないけど、近々空夜さんの王位継承式を行うらしい。王の位をあまり不在には出来ないしな」

「空夜さんが王に?」

「ああ。風夜がいなくなった今、正式に継承権を持っているのは一人だけだからな」

「・・・・・・」

それを聞きながら、別れの時、国のことを託していた風夜のことを思い出す。


(風夜がしたら、どう思うかな?)


花音がそう思っていると、雷牙が立ち止まった。
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