光の少女Ⅴ【決戦編】
3
次の日、花音達は雷牙に別れを告げ、光の街に向かう為、飛竜に乗っていた。
「あ、見えてきた」
光輝の背後に乗っていた花音は、段々と近付いていく街に声を上げる。
風夜の暴走もあって、彼と共に仲間達から離れた後、合成獣の襲撃もあり、まともに街に戻ったことはない。
そのせいか、やっと戻れるのかと思うと、嬉しさが込み上げてきた。
「花音、光輝」
その時、二人の飛竜と並ぶように飛んでいる飛竜の上から夜天が声を掛けてきた。
「俺も此処で別れる。ただでさえ他の奴等より帰りが遅くなってるからな。早く報告しないと」
「・・・・・・そっか。そうだよね」
「まぁ、俺とは何時でも会えるだろ。同じ国なんだしな」
思ったより寂しげな声になってしまっていたのか、呟いた花音に夜天がそう返して小さく笑う。
そして、彼は光輝を見た。
「じゃ、そろそろ俺は行くよ。何かあれば、連絡してくれ」
「ああ」
「じゃあな」
光輝が頷くと夜天はそう言い、飛竜の方向を変えて行ってしまった。
次の日、花音達は雷牙に別れを告げ、光の街に向かう為、飛竜に乗っていた。
「あ、見えてきた」
光輝の背後に乗っていた花音は、段々と近付いていく街に声を上げる。
風夜の暴走もあって、彼と共に仲間達から離れた後、合成獣の襲撃もあり、まともに街に戻ったことはない。
そのせいか、やっと戻れるのかと思うと、嬉しさが込み上げてきた。
「花音、光輝」
その時、二人の飛竜と並ぶように飛んでいる飛竜の上から夜天が声を掛けてきた。
「俺も此処で別れる。ただでさえ他の奴等より帰りが遅くなってるからな。早く報告しないと」
「・・・・・・そっか。そうだよね」
「まぁ、俺とは何時でも会えるだろ。同じ国なんだしな」
思ったより寂しげな声になってしまっていたのか、呟いた花音に夜天がそう返して小さく笑う。
そして、彼は光輝を見た。
「じゃ、そろそろ俺は行くよ。何かあれば、連絡してくれ」
「ああ」
「じゃあな」
光輝が頷くと夜天はそう言い、飛竜の方向を変えて行ってしまった。