光の少女Ⅴ【決戦編】
3
「うわー、凄え、凄え!」
「凄~い」
継承式が行われる前日、風の国の中は祭のような騒ぎだった。
幾つも出ている屋台を見ながら、紅牙、蒼牙が声を上げる。
「なあなあ、黄兄、何か買っていい?」
「僕、彼方に行ってみたい」
「はいはい」
紅牙、蒼牙が黄牙にそう言って、彼を引っ張っていこうとする。
それを苦笑しながら見ていた花音だったが、ふと上空を何頭かの飛竜が飛んで行ったことに気付いた。
「あっ」
「漸く来たみたいだな」
同じ様に気付いたらしい光輝が言うのを聞きながら、近くにいる朔耶を見る。
「朔耶君、悪いけど・・・」
「ああ。一度城に行くんだろ?彼奴らには伝えておくよ」
「ありがとう。行こう、光輝」
「ああ」
内容も言わない内に答えた朔耶に礼を言うと、花音は光輝と共に城へと向かった。
「うわー、凄え、凄え!」
「凄~い」
継承式が行われる前日、風の国の中は祭のような騒ぎだった。
幾つも出ている屋台を見ながら、紅牙、蒼牙が声を上げる。
「なあなあ、黄兄、何か買っていい?」
「僕、彼方に行ってみたい」
「はいはい」
紅牙、蒼牙が黄牙にそう言って、彼を引っ張っていこうとする。
それを苦笑しながら見ていた花音だったが、ふと上空を何頭かの飛竜が飛んで行ったことに気付いた。
「あっ」
「漸く来たみたいだな」
同じ様に気付いたらしい光輝が言うのを聞きながら、近くにいる朔耶を見る。
「朔耶君、悪いけど・・・」
「ああ。一度城に行くんだろ?彼奴らには伝えておくよ」
「ありがとう。行こう、光輝」
「ああ」
内容も言わない内に答えた朔耶に礼を言うと、花音は光輝と共に城へと向かった。