光の少女Ⅴ【決戦編】



「あ、終わったみたい」

「ちっ」


どの位の時間が経ったのか、継承式の終わりを告げる花火が上がり、花音は呟き、風牙が舌打ちする。


「おい、こら。舌打ちするな」


それを聞いて、少し目を据わらせた風夜に、花音は笑う。


「なんか少し会わない間に凄く仲良くなったみたいだね」

「「・・・・・・」」


言った途端、二人は無言になってしまい、花音は今度こそ声を出して笑ってしまった。


「花音・・・・・・」

「ご、ごめん」

「ったく・・・・・・、まぁ、とにかくもう戻ってもいいだろ?」

「ま、待って!」


終わったことで帰ろうとした風夜に、花音は慌てて引き止めるように声を上げた。
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