いきなりプロポーズ!?
鈴木夫人はそう言って達哉に手帳とペンを差し出した。達哉はそれにさらさらと住所を書いていく。気になってのぞいてしまう。背の高い達哉の手元も高くて、私の身長では番地までは見えなかったけど、うちからはそんなに離れていない市だった。乗り換えを含めても電車で1時間くらい。会おうと思えば会える距離。でも達哉が会いたいって言ってくれなかったらどんなに近くてもだめだ。
「ねえ新條さん。新條さんに2枚郵送すればいいのよね?」
「え? うちにですか?」
「だって愛弓さんとはまたデートするんでしょ、恋人だもの。ね、愛弓さん!」
ぶはっ。鼻から鼻水をたらしそうになって慌ててハンカチで拭いた。
「え、ええ……まあ……」
私は言葉を濁した。そして隣にいる達哉を見つめる。
「はい。俺のところに送っていただければコイツにも渡しますんで」
「そう、助かるわ。あら、新條さんのお住まい、結構近いわ。またどこかでお会いできるといいわね」
「そうですね」
「その前にテレビでサッカーの試合を拝見するわ。楽しみにしてる」
「ありがとうございます」
夫人はそういうとご主人とそろって私たちに会釈をし、むこうのベンチにもどって行った。私のテンションは一気に急上昇した。日本でまた達哉に会える。写真をもらって終わりかもしれないけれど、私は浮かれた。
しかし。
「ねえ新條さん。新條さんに2枚郵送すればいいのよね?」
「え? うちにですか?」
「だって愛弓さんとはまたデートするんでしょ、恋人だもの。ね、愛弓さん!」
ぶはっ。鼻から鼻水をたらしそうになって慌ててハンカチで拭いた。
「え、ええ……まあ……」
私は言葉を濁した。そして隣にいる達哉を見つめる。
「はい。俺のところに送っていただければコイツにも渡しますんで」
「そう、助かるわ。あら、新條さんのお住まい、結構近いわ。またどこかでお会いできるといいわね」
「そうですね」
「その前にテレビでサッカーの試合を拝見するわ。楽しみにしてる」
「ありがとうございます」
夫人はそういうとご主人とそろって私たちに会釈をし、むこうのベンチにもどって行った。私のテンションは一気に急上昇した。日本でまた達哉に会える。写真をもらって終わりかもしれないけれど、私は浮かれた。
しかし。