いきなりプロポーズ!?
「私、あんまり男の人に対して免疫がなくて。だから今もすごくドキドキしてるんです」
「ははは。かわいいですね真田さん」
ふん。免疫がないというよりはただ単にモテなかっただけだけど。それにある意味ドキドキはしている。ムカつく達哉にどう挑むのか、作戦を練っている。すると隣からロリータBが発言をした。それに聞き耳を立てながら落としたカトラリーを拾い上げ、首をちょこんとかしげながら神山さんに渡した。
「新條さんてチームメイトからなんて呼ばれてるんですか?」
「ああ、普通にタツヤだけど。日本でもコンシェルジュでもどこでも」
「どこでも? じゃあ今も呼んでいいですか?」
私はブレッドをちぎりながらも目は達哉の口だ。タツヤ……ここでは私の専売特許だ。まさか他の女にも呼ばせるわけではあるまい。そう心では願っていたのにもかかわらず。
「……ああ。いいよ。みんなそう呼んでるし」
と、達哉は優しい笑顔でロリータBに言い放った。達哉は私をギロリと睨んだあと、ふっと鼻で笑った。なんですとー!!
「タツヤさん♪ キャッハー、呼んじゃった!」
「えーずるーい。私も呼びたい」
金髪ショートCが達哉の向かいから甘ったるい声を出した。
「呼んでいいよ。呼ばれて減るもんじゃねえし」
呼ばれて減るのは私の神経である。ゴスロリファッションが似合いそうな黒髪Bとショートパンツで太腿をさらけ出しているボーイッシュCに先を越されて、巨乳Aは黙ってはいなかった。達哉の隣で上半身をイヤイヤをするように揺らし、洋ナシの乳をこれ見よがしに当てつける。