いきなりプロポーズ!?
今まで横目で見ていた私は体の向きを90度回して達哉を正面に見た。
「なにが」
「誘いかただよ、お前の」
「そっちのほうがやらしいじゃない。デレデレしちゃって」
「デレデレしてんのは愛弓のほうだろ」
「達哉のほうがデレてる。すーっごく鼻の下伸びてる、10センチくらい」
「人間の皮膚が10センチも伸びるかよ。バカじゃねえの?」
「バ……ばかぁ??」
バン! 私はテーブルを平手で叩いて立ち上がった。女ABCはそろって、キャーっ、こわーい、とニセの悲鳴を上げた。それが証拠に3人ともフォークとナイフを持って食事を続けている。
「達哉にバカって言われたくないわよ」
「本当のこと言って何が悪い? こんな白昼堂々と男を誘いやがって」
「デートの予定を確認して何が悪いの?」
「お前のは体で男を誘ってんだよ、節操ねえし」
「節操ないのはそっちでしょ」
おっぱいと黒髪ストレートと太腿にへらへらしてるんだから、達哉のほうがよほどヤラシイと思う。でも達哉は椅子に座ったまま、今度は金髪Cからベーコンを切り分けてもらっていた。ほら、今度は太腿Cと間接キスだ。