いきなりプロポーズ!?

 すると突然、手首をぱっと離された。私は少しよろけた。体勢を立て直してから達哉を見上げた。さっきまでの挑発するような笑みはなかった。怒っている。


「な、なによ」
「……部屋、戻ってろよ。カギ、あるだろ?」
「はいはい、邪魔者は消えます。どうぞ楽しんで! ふんっ」


 私はそのままズカズカとレストランを後にした。
   




 

 
< 97 / 144 >

この作品をシェア

pagetop