SWEET LOVE*実話*
「ウソつけ。泣いてるじゃん。」







隠してもバレてしまった泣いているという事実。







「だって……。あたしは…岩瀬に協力してあげたかった。岩瀬に幸せになってもらいたかった。だから姫來に好きな人を聞いたの…。でも姫來が好きな人いない事ぐらい岩瀬だって知ってるよね……。あたし…バカだね…。役にたてなくてごめんなさい…。」




涙が止まらない。







「何で謝るんだよ。松下は悪くないし、協力してくれた事は感謝してる。さっきの俺の言い方が悪かったよな…。ごめん。」












「ううん。じゃあね。」










これ以上泣いてる声を岩瀬に聞かれたくなかった――。







だからあたしは一方的に電話を切った――。
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