SWEET LOVE*実話*
――玄関の階段を降りて道路に出た。




その時、新が



「ん。」



と言って手を差し出してきた。



「え?」



あたしの頭の上にはクエスチョンマークがいっぱい浮かんでいるだろう。




「だから、手。……つなご?」




新が少し口ごもりながらいった。




あたしは思わず赤面////




「ん////」




新の顔を見ながら手を差しのべた。




その時、あたしは今日初めて新の容姿をまともに見た。




ワックスで無造作にセットされた髪。




大人っぽい服装。




そして、少し伸びた身長。

(172センチぐらいあるかな…?)



新はすっかり大人になっていた。




自分の容姿と比べてみる。。




あたしは、お気に入りの長袖Tシャツにジャケット。そして下はバルーンスカートにスエードのブーツ。




髪の毛はおろしたまま。



なんか新と違って子供っぽい気がする。




周りの人から見たら兄妹に見えるかもしれない。





あたしは下をうつむいてしまった。
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