SWEET LOVE*実話*
長いキス――…。




いったん離れてもまた重なる唇。




新はキスをしながら、あたしの片方の肩にのせていた手を離した。





そしてその手はあたしのスカートからちょっと出ている太ももの上に乗った。





(!?!?)





手はどんどん中に侵入してくる。






あたしは頭の中はパニックになっていた。なんで今、こんな事になっているのか分からなかった。





手がギリギリの所まできた時、新は唇もその手も離した。




「ごめん…。俺何やってんだろ。ごめん。。」




謝ってきた。





あたしはこの場から逃げたかった。。だからすぐに立ち上がって





「ううん。あ!あたし帰るね!じゃあね!」





と言って走りだした。




――…。




数秒走って家の前に着いた。





視界が霞む――…。
目頭があつい――…。


……どんどん目に涙がたまっていって、そしてこぼれた。




なんであたしは泣いているのだろうか?




新と過ごす時間は楽しいはずなのに。





初めての経験だったから怖かったのだろうか?







あたしは初めて男の人というものに恐怖を覚えた――…。

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