SWEET LOVE*実話*
行くって…どこに…?






“ガシッ!”




萌絵香に腕を捕まれたかと思うとそのまま、萌絵香に引っ張られるがまま走り出していた。






あたし、鞄持ったままだし。。。





「ちょっと〜!!」




と言っても耳を傾けてくれない。







――…。




着いたのは体育館裏にある、めったに使用されないトイレの前…。





人は全くと言っていない。




「到着〜♪」




「朝から萌絵香のせいで疲れたー!!」





「ドンマイ♪萌絵香ね…」




萌絵香は手で口を押さえながら(しかもちょっとニヤニヤしながら)話を切り出した。





これから私は何かされるんでしょうか…。





「何?」




「あー!!やっぱ言えないよお〜!!」





「…。ここまで人を連れてきといて言えないとか有り得ないんですけど〜。」
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