もう一度・・あなたと


20時に······なり······

花火が·····始まり······


‥‥‥‥‥そして‥‥‥‥‥

     
‥‥終わったが······


飛鳥が、戻ってくることはなかった。


私は、南ちゃんに
電話をかけた。

すると
「怜音、どうしたの?
今日は、飛鳥さんとデートでしょ?」

「······みっ····南ちゃん、行っちゃった。
私を······おいて‥‥‥
私を‥おいて・・智和の元に
行ってしまった。

南ちゃん、
飛鳥の瞳には·····やはり·····私は、
映っていなかった。

私は、私は、何のために
日本に‥‥‥‥‥
くるっ·····しいっ‥‥よっ‥‥

南ちゃん······
飛鳥は、自分の気持ちに
気づくために、私を利用したの?
    ううっ‥‥‥っ‥」

「怜音、帰っておいで
迎えにいくから。
怜音の気持ちを
本当に利用したのなら
絶対に許さない。」
と、言ってくれた。

それでも
ここを離れる事ができず・・

「私は、もう少しだけ
ここにいるね。
なんだか、動けないの····
どうして·····いいのか·····
わからない。」

「だったら怜音、
明るい所にいな
風邪をひかないように、
温かいとこにいるんだよ。
わかった?」
と、南ちゃんは言ってくれた。

透からも
「帰るなら、連絡しろ。」
と、LINEがきた。

たくさんのカップル‥‥

幸せそうな家族‥‥

そんな、人々の中に‥‥‥

‥‥ただ、ぽつん‥‥と。

   ····‥本当に‥惨めだった‥‥‥‥


なぜ、こうなるんだろう。
お父さん、お母さんに
就職の話をするから、
待っていてほしいと連絡していたから
待っているだろうな·······

ごめんね。
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